石那田の仲内地区の水力発電設備は昭和38年(1963年)に廃止になってしまいましたが、実は別の形で平成21年(2009年)から水力発電設備が稼動しています。宇都宮市水道局のホームページをたまたま見ていたら「石那田水力発電設備」とあるのでびっくりしました。調べてみると以下のような発電設備が桑原地区にあるのが分かりました。
(発電の原理)
宇都宮市の水道は今市浄水場(瀬川)から配水管を通り、はるばる宇都宮まで来ていますが、今市と宇都宮の高低差が200数十メートルもあり、途中何か所かで水圧が上がりすぎないように減圧をしているそうです。
石那田町桑原地区の猪倉街道沿いに第3減圧所というのがあり、そこに発電設備を設置し、小規模な水力発電をやっているというのです。
ただ、発電設備は地中に設置されており、普段は見ることができません。地表には発電設備の制御盤がいくつか並んでいます。最大45Kwの発電ができる設備が地中に設置されていると説明看板には書いてありました。再生可能エネルギーと言うと、とかく太陽光発電が話題になりますが、小規模とはいえ、水力発電はCO2も発生させず、天気も昼夜も関係なく働き続けているのでもっと注目されてもいいような気がします。