3連休の10/8(日)の午前中に初めて真岡鉄道のSL真岡号に乗ってきました。(何と、午後は今市に移動し、東武鉄道のSL鬼怒川線「大樹」に乗ってきました。1日にこんなにSLに乗る人はいないでしょう。同行した妻はあきれていましたが・・・)8月のSL大樹の営業運転開始以来、大樹は3回くらい見に行きましたが、SL真岡号は一度も見たことがなかったので機会があったらぜひ見に行きたいと思っていました。そこで連休を利用して見に行くことにしたのです。
(2つのSLを対比してみます)
SL真岡号は土日をメインに茨城県下館~栃木県茂木を結ぶ真岡鉄道を走っています。(1日1往復だけです。全行程44Km)SL大樹は全席指定(全200席)ですが、真岡号は自由席なので基本、乗れないということはありません。今回は先ず真岡駅に行き、茂木までの約20Km強の行程を50分かけて乗ってきました。(帰りは普通電車で真岡に戻ってきました。)
料金は運賃760円(真岡~茂木)、SL料金が500円の計1260円です。
ワゴンの車内販売もある
車両は昭和の雰囲気満点
初めてSL真岡号を見ましたが、SL大樹より一回り小さいような印象です。あまり威圧感がなく親しみやすいイメージです。また大樹のような観光地への移動のSLとは違い、地元の足+マニアのためのSLといった感じでしょうか。乗客は若い人が多く、益子で降りる人が多くいました。観光地と言っても真岡鉄道の真岡~茂木のSL沿線にはめぼしい観光スポットは益子位しか見当たらず、観光で利用するよりやはりSLが好きな人が主に利用するのではないかと感じました。
終点の茂木まで行く人はそこそこ多くいました。多くの人が車両を降りると改札には向かわず、SLの先頭部分の写真撮影をしたり、転車台でSLが方向転換するのをじっと見ていました。ああ、やっぱりSL好きの人たちが乗ってきたんだなと思いました。(中には外国人の方もいて熱心に写真を取られていました。)
大樹に乗った時も感じたのですが、鉄道沿線の住民の人が大きく手を振ってくれて大変気持ちよく乗車することが出来ました。この真岡号はSLが走ってから20数年もたつのにいまだに沿線カメラマンや手を振ってくれ人が相当数いたのでちょっとびっくりしました。SLは一過性のブームなのではないかと思っていたのでそうではないという現実を見ることが出来、大変うれしく思いました。
SL真岡号と東武鉄道のSL大樹は同じSLと言ってもコンセプトがまるで違います。たとえて言うなら真岡号は普段着のSL、大樹は晴れの日(晴れ着)のSLといった感じがします。運営会社の規模も全く違うし、路線のロケーションも違うので使われ方、味付けがかなり違います。世間の雑踏を離れてのんびりとSLの旅をしたいなら真岡号がいいのではないでしょうか。客車の窓も開くので石炭を燃した煤煙も車内に入ってくるので「ああ、これが本物のSL」と感じることができます。窓がはめ殺しで煙は一切入ってこず、空調もばっちり利いている客車に乗りたい人は大樹がお奨めです。
タイプの異なるSLが2つもある栃木県は本当に鉄道に恵まれた環境だと思います。自分の好みに合ったSLで楽しい旅をしてみてはいかがでしょうか?