篠井地区では毎年春に、東照宮から籾(もみ)を頂き、そこから育てた米を秋に収穫し、約600Kg近くを籾で奉納するという伝統行事が行われています。地区内で毎年一人、東照宮に奉納する米を生産する奉耕者(ほうこうしゃ)が選ばれ、今年は石那田町岡坪の半田則夫さんにお願いすることになりました。
6月に神田田植祭、秋には収穫の神事「抜き穂祭」が執り行われ、12月頃に収穫した米(籾)が奉納されます。一連の行事は東照宮と地元の農協(JA北部支所)の協力によって行われています。
今年は6月12日(水)に神田田植祭が行われました。当日集まったのは東照宮より神主3名、奉耕者夫妻、前年の奉耕者(飯山)、奉耕者の両隣、農協関係者、地域関係者等10数名です。(私は奉耕者の隣家という立場で三参加しました)
半田則夫さんの自宅で神事が行われ、その後、近所の田んぼに移動し、参加者全員で苗を一株ずつ植えつけました。田植えをした一角の近くには東照宮神田田植祭の記念の木製の柱が立てられました。(写真)現在ではこの行事は篠井地区と隣の小林地区だけで行われています。(岡坪・半田聖滋)