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篠井出身の脚本家が制作した映画「障子張りの夜」の試写会がありました

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10/4(木)に篠井地区市民センターで佐藤市長を招いてまちづくり懇談会というイベントがあり、その後「障子張りの夜」という短編映画の試写会がありました。市民センターホールに入りきれないほどの住民の方が参加され、大盛況でした。

この映画は石那田町出身で現在、映画やドラマの脚本家として活躍されている鈴木智(すずきさとし)さん(55歳)がみずから監督を務めて作られた初めての短編映画(30分)です。(代表的な作品等は下記のパンフレット参照下さい)


篠井地区に配られた試写会パンフレット


鈴木智さんの紹介

地元の人間としてはどんな映画なのかという興味関心と鈴木さんを応援したいという気持ちが入り交じって、会場に足を運んだ人が多かったのではないかと思っています。(無料だからという理由で来た人もいたかも知れませんが・・・)

映画のあらすじとしては、離婚の危機にある夫婦が、障子張りというふとしたきっかけで、家族の絆を取り戻すという話です。

お互い離婚を意識している夫婦が、昔購入した中古住宅を売りに出し、買い手が付き、ローンの支払いにめどが付いたら分かれようという状況設定となっています。夫婦には幼い3人姉妹がおり、子供たちは、家が売れたら家族が離ればなれになってしまうことを本能的に察知し、不安な気持ちに駆り立てられています。夫は家を少しでも高く売りたいと思って、障子を張り直しますが、あと少しで完成というところで子供たちが毎回障子を破ってしまいます。

とうとう夫は爆発し、「いい加減にしろ!」と子供たちに激怒しますが、「やだ!離れたくない」と幼心を打ち明けられ、はっとさせられます。昔の楽しかった頃の思い出も湧いてきて、離婚の気持ちが揺らいできます。そこに家を買いたいという人が訪問してきて映画はそこで終わってしまいます。尻切れトンボのイメージですが、結末は見てくれた人が自由に考えて下さいという鈴木監督の意図なのだろうと思います。

30分の映画というのは本当にあっという間です。昔から「子はかすがい(鎹)」とはよく言ったもんで、子供のことを考えると親の勝手でなかなか離婚なんて出来ないですよね。この映画では現代人が忘れかけている家庭を持つ意味をちょっと古典的な手法で気づかせてくれた作品と感じました。

(その他)
映画は石那田町の鈴木さんの実家(日光街道沿い)で3日間かけて行われたそうです。(たった3日で作ったの!?って驚きました)制作費は今回100万円以内でできたと言われていましたが、昔だったら1000万円は軽くかかっていたそうです。夫婦を演じたのは売り出し中の俳優さんで何とノーギャラでやってくれたということです。(本当だったら、東京から俳優さんを何人も連れてきて3日間拘束しただけでも相当な額になりますね)3姉妹を演じたのは宇都宮市内の一般の人だそうです。

(余談)読み飛ばして結構です
この映画を見て個人的にびっくりしたことがあります。映画が30分で終わり、最後にスクリーンに出演者、スタッフなどの紹介字幕が出てきたときに宇都宮協力プロデューサーという部分に高校時代の同級生Yさんの名前が出てきたのです。

何と上映会が終わった後に鈴木監督がプロデューサーとして協力してくれたYさんがここに来ているので紹介しますという一幕がありました。(Yさんは鈴木さんと同じ高校で、2年先輩です。)私は当日、前から3番目の机に座っていて、その目の前で映像機械、装置を操作していた人がなんとYさんだったのです。

後ろから彼の背中をつついて「おいY!俺のこと覚えてる。3年3組の時一緒だったね。」「覚えてるよ!何でここにいるの?」「篠井に住んでいるんだよ」
彼は現在宇都宮で音楽や映像のプロデュース関係の会社を経営しているということで懐かしさがこみ上げてきました。彼も祖父が篠井の下小池出身で、子供の頃、篠井によく遊びに来ていたとのこと。人のつながりというのは不思議なもんです。
(ただ、それだけの事なんですが・・・)

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